長野県が作った大学校で林学を学ばせてもらった私がこんな事を書いたら
とてもマズイのでしょうが、致し方無しとしてください。

2008年度より、長野県は森林税を取り入れました。
手付かずで放置されたり、所有者が不明確なものも含め
水源涵養や森林の持つ保全機能を維持する為、
県民1人当たり一律¥500-、企業は別途 納付すべし!

  との事

杉やヒノキ、カラマツ等の山林は枝打ち、間伐が急務だそうです。

これらの林にどれだけの水源涵養能力が有るのか。
単一樹種で埋め尽くされた山にどんな保全能力が有るのか。

水源涵養林って難しい言葉ですが。
大辞泉によれば
[雨水を吸収して水源を保ち、あわせて河川の流量を調節するための森林。水源林。] とあります。

 しかし

 針葉樹の落葉は堆肥化しづらい為、斜面を流れる雨水による流失が顕著です。
アカマツ林などは赤黄色い山砂がむき出しになっています。

単一の樹種を等間隔で植えた林では、樹種間競争が緩やかで、
必死に根を伸ばし水分を取り込む必要がない。
 この為、根が地面を緊縛する能力は極めて低い。
針葉樹は樹冠(木のてっぺんの茂っている部分)を密生させ、地上に日が入らないようにします。
これに依り、他の樹種が発芽に必要とする温度や日照を遮断し、単一樹種で森を形成しようとするのです。
了見が狭い!
しかも、フィトンチッドという物質を大量に生成し、他の生き物を排除しようとするからいけません。
他種の植物や微生物も寄せ付けないという器の小ささ!
こんな単一樹種の針葉樹林には動物も集まりません。

私はこんなものが整列している場所を
森や山なんて呼びたくありません。


早い話、
材木生産場 なのです。


水源を保つには、
・吸水力のある落葉堆肥をつくり、地表にある程度の日照が届く森。
・数多くの樹種が競争し繁茂する森
・動植物の種多様性
・バクテリアや粘菌がバランスよく存在できる柔軟性
・生態の変移、変遷が自然に行なえる森
  でなくてはならないと考えます。

木は二酸化炭素固定のために存在しているのではありません。
種の保存の為に生長するのです。

林業も大切です。
水源の涵養も、保全機能も大切です。


しかし、
 ほんの目先の問題しか見ていません。

こんな針葉樹の森を残してしまって良いのか?

子供や孫に残すのが、
こんなにもミスボラシイ山や森であってはならない。


広葉樹の森づくり


頑張りたいと思います。

      




責任持って管理しようと山を探しました。

  が

山は買えません。

所有者が不明だったり、所有権が分散したり、もう手に負えません。
固定資産税がほとんど掛からない為、所有している意識が無いのです。

お爺さんなら敷地境界が解ったんだけど、今は誰も管理してないから。。。
何代も前に相続が不明確になった山は買えません。
所有権者のハンコを揃えることも不可能です。

そんな状況が荒れ放題の山を生んでしまいます。

下枝が茂り、陽が入らず、林縁部はクズのスダレ状態。
照度の確保されない林の落ち葉は腐りづらいです。
腐葉土にならず、堆積するのみ。
保水力など望むべくもなし。

何か良い縁があり、
私の手を欲しがってくれる山が見つかるまで
辛抱強く待つつもりです。

手に負えなくなった山 譲ってください。


また 譲っていただかなくてもかまいません

何処から何に手を付けてよいのかわからない。
そんな山を健全でのびやかに再生するお手伝いをいたします。
重機で乗り込み、片っ端から切りつけるような手入れはしません。

素晴らしい雑木林を甦らせます。

 ご連絡ください。 info@sosekkei.com






                                
やさしい庭づくり草設計事務所



  

山を語るが 山を知らず